No.135

とある冒険者の話

 ティリスの楽園を訪れてからもう三日経つ。私がここを訪れてすぐに吹いたエーテルの風が足止めをしているのだ。
 楽園の主のイェルス人は、快く私の滞在を許してくれた。
「しばらく食料に困ることはないだろう。寝床は一番奥、井戸も好きに使っていい。必要であればシェルターも貸し出そう。退屈なら、魔法書も読んでいい。もしモンスターを召喚してしまっても、私のペットが相手をするだろう。他に必要なものがあればそこの商店から買うといい。武具、魔法道具、雑貨、選り取りみどりだ」
 そう言って私にクリムエールを振舞ってくれた。
「気持ちいいことしない?」
 彼女は、整っているとはいえない顔なのだが、他に人を惹き付ける魅力があった。時間は沢山あるのだ。私が拒むわけもなく……。彼女との気持ちいいことのあとは、身体中が軽くなったような気分になるのだ……。
 そういえば、私の剣が見当たらないようだ。指輪も、鎧も? バックパックのポーションも?
「気持ちいいことしない?」
 ……が、その問題は後に考えるとしよう。畳む

二次創作,掌編