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801-900
永遠の眠りでもよかったのに
君の曲線が好き
親殺しの夢魔
春をしたためる獣
極彩色が触れる頬
現実を飛び越えて
蜃気楼を編む
音楽は叫ぶ
真実のままを許さない
断末魔になるまで

静寂は嵐のように
純粋な悪意に触れてみたい
人間になりきれなかった
怒りと悲しみを形容しないで
生ぬるい蜜の味
見てくれだけは立派なもの
真夜中の椅子取りゲーム
本能と呼べればどんなにいいか
最後に忘れてしまうこと
水は全て海に帰る

明けない夜の太陽
見たければ会いに来なさい
平穏はただ一人の犠牲の上に
鍵はあなた、錠はわたし
終末の眠り姫
満たされたものが希望であれば
目を塞けば闇になる
人間になるための儀式
夢から覚めれば時は動く
シュレディンガーの魔女

雪のように降らせてみたい
この痕が消えたら続きをしよう
独占欲の表し方を知らない
誰も知らない顔を見せながら
泥濘の中心
泥濘に心中
形を確かめ合う行為
命の交わりならば殺し合い
否定しか吐けないから貫いて
散るも満ちるも君次第

染めるなら紅にして
下すなら神のご機嫌にして
切るならあの人との関係にして
繋ぐなら誰もいない隙にして
振るならなかった事にして
握るならこの命は好きにして
引くなら背中は頼りにして
余るなら互いに馴れ合ったりして
組むなら都合のいいものにして
離れるなら最期の時にして

言葉は刃であった
感情は惑星の重力
瞳の奥に閉じ込めたい
光に近づけば消え行きて
数式で表せない公式
記憶の改竄は信仰となり
刃にかざされた肉体
糸が絡むは誰の意図
文字にすれば腑に落ちた
あなたを/わたしをあやめるもの

狼と一角獣
常世の海
涙でしたためていました
傷つけあう日々
喉を潰した金糸雀
アメジストと金平糖
満開の傘の下で
レイニーカーテン
メイドインフラスコ
翼の保管庫

僕のために枯れてくれるのでしょうか
蜜、私にはそれが悪質な悪戯に思えた
飛ぶことも落ちることもできないのであれば
誰が為に警鐘は鳴る
野ばらの戦に白ゆりの誉
星が空を埋めてくれるまで
人々に隠された音楽
それはとても鋭利だったため
悲しみが去っても怒りだけは残り続けた
執着点

喉の春よ未だ咲き
微温湯に永久の眠り
21gへの逡巡
消えない炎
痛みのないさよなら
あなたを知らない海でも生きて行けたのに
緋色のたましい
楽園の底
鮮やかな愛のはざまで
悲しみが歩みを止めて

おはようのキスとおやすみのハグ
まだ温かい布団と残された手紙
ダンスホールと甘い罠
貴方と終わらないお茶会
眠れぬ夜と迫る朝
傾国少女と一人の奴隷
三つの願いと一つの確約
箱の中身と見えない明日
苦い現実と辛い幻想
咎人と囚われの少女