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301-400
最も尊き獣
始めから叶えられていた願い
もう何も触れられることなく
憧れとは違うもの、愛とはまた遠いもの
世界の愛し方
感情は反転する
昨日までは好きだったよ
何もかもが私を逆撫でていく
君への理解が理由を深めている
愛しい憎悪に言い訳は要らない

深紅が記憶を呼び覚ます
私の名だけは残る
きっとそこにはいないけれど
沢山の土産話を残しておいたから
目覚めた時にはなんて言おう
あなたの墓標にさせはしない
眠る場所が冷たき石でないことを
せめて幸せな夢を見ていて
何千回何万回の夜を越えても
欠けた空への祈りは遠く

その血潮に聞いてごらん
この夜は長いから
今度は追いかける側だね
すぐに追いつくからゆっくりしててよ
あなたの為の朝になる
歩んだ道と刻んだ道
私の代わりに伝えておいて
運命に囚われてるとは言わせない
竜は永遠の眠りから目覚める
過去と未来の架け橋

人身御供と呼ばないで
君は希望を乗せて待つ
時が全てを飲み込むまで
命を願いを想いを繋ぐということ
いつかの明日に矢を放つ
宿命と言うのなら
それでも忘れ難き人
血が呼ぶ、命を呼ぶ
思い出だけでなく歴史として
名前だけは憶えていて

針のない腕
水深1.5mの病熱
秋に散る雪として
頭のない鶏
撥ねた椿の数だけ
鏡のない道化
君だけが知らない話
君もお食べよアリス
ステップは誤魔化しておいで
月のみなしご

乖離戦争
旋律と君の重なる塔
糸の繋がる小指の痛み
不器用な人だから
ただ一人踊らされていただけのこと
一歩踏み出す勇気がほしかった
やがて竜になる
私の中を教えてあげる
いっそ存在ごと消えてしまえ
どうしてまだ生きていられるのかな?

きっと全てを認められる
許容こそが愛だった
君のためなら
次は何をすればいい?
永遠の契約
世界を敵に回しても
犠牲とは思ってないよ
血を分けるなんて畏れ多い
障害を取り除くまでは
君の髪を切り肉を食みたい

硝子細工より儚くて
海の底で真珠になりたい
いつか海に帰るときは
ダイヤモンドが砕け散り
僕たちずっと一人でいたから
砕けたときはそばにいてね
光る泥団子でありたいなら
砂と一緒にさらっていくよ
ルビーは音もなく滴る
歯、爪、骨、やがて土に還るまで

この星の名前を教えて
天球儀でわかるだろうか
最後の人類が見る光
星々ひとつなぎ
君は今どこにいるの?
月に行かなきゃよかった
銀河刺繍
どちらが先に星を撃ち落とすか
見た目よりずっと近く
時間と距離の重なる場所で

はばたきは青く
一緒に埋めようか
季節は真実を隠して
二人だけの暗号
神様が見てるというのなら
何でも話してごらん
誰の助けもいらない
魘される前に起こしてあげる
これからのこと、それからのこと
夜が明ける前に