積み上げられた1000年の水晶体
衣擦れの音にさえも恋してる
沈黙はつめたい
夜に生きる天使の死よ
美しい過ちのそばで
「なぜ、それを知っているのですか?」
ずるいたとえ話
きみの錯乱に触れてみて
星を包む初恋にするんだ
迷いを捨てる涙の波
いのちの切れ味
赤い糸と柘榴石
私は嘘つきですので
夢を見た幻想の秋
先祖殺し
足りない運命は間引かれた
魔法の鏡に映るのは誰?
積み重なった千夜一夜の星の砂

嘘吐きのナイフ
本能のホットココア
博愛のゲーム
死んだはずのトパーズ
稲光を知らないカナリア

エンドロールのあとに
白昼夢の女王は死んでしまった
たとえばこれはご褒美で
たとえばこれがお仕置きで
楽園の奇病、だとしても
すべて望んだ結末だったなら

青薔薇を忘れた瑠璃色の吐息のように
海になり、それがきっと音になるまで騙されていました
山吹色をなぞるすべてが終わってしまう夕焼け
ドレスを着た移ろいのそばで鮮やかな孤独の文字を探した
投げつけた夜想曲を秘めて拒絶は真紅に染まる

それを魔法と呼ぶのなら
無傷の雨
桜の木の下
オリオンの眠り
凍える瞳の空の底
氷河は最後のはじまり

日がわりの合言葉
正体は知らないほうがいい
君にだけ教えてあげる
それが二人だけの合図
誰も知らないはずなのに
それでも信じてみよう
星が頂点になったとき

真実のまま透き通った語り部は逆らわぬ手がかりを許さない
後悔を捨ててさみしい孤独に恋した断末魔になるまで

181021 - 181104
カクテルパーティー