確かに笑っていた

あの色をもう思い出せない

芽吹きを待てず

素足ならどこまでも歩いて行ける

悲しみはざらついて

アメジストは眠る

重ねた手のひらが語るなら

硝子一枚に心ひとつ

追憶は眩暈を描いていた

瞬きの間に