君のことをどこかで知ってる
触れない痛みで君を殺す
最初からずっと一緒だった
きっと君は優しすぎる
迷いなく刃を踏むのなら

光さえ失わずにいて
割れた鏡
滴り落ちる黒曜の感情
歩みを止めることはできない
影のように光を追う

聞こえていたのは声なき叫び
純粋な願いに背中を押されながら
一番深いところを晒した共犯者
それが誰かの為だと言うのなら
自分の事には目を逸らしていて

君が目を逸らすなら僕だけは見ている
まぼろしの残した傷跡
思い出の寄せ集め
だから足りないひとつに
その感情は暗い言葉で誤魔化して

優しい夢なら永遠でいて
誰かを犠牲にして生きてしまった
どうしようもないお人好し
二人きりの儀式をしよう
記憶の中の存在

はたして僕を何と呼ぶ
痛みさえも愛しげに
選ばれなかった選択肢
命がいくつあっても足りないのなら
今なら全部知ってる

寄る辺なき夜の街で